来たぞ GeminiPro 早速試してみた
こんにちは。横須賀市生成AI推進チームM田です。
Googleの最新のAIモデル「Gemini」のうち、「Gemini Pro」のAPIが使えるようになったので、早速試してみました。
Gemini Pro
GeminiやGemini Proの紹介は、詳しい記事がいっぱい出ているので割愛します。
ここでは、GPT-4-Turboのお試しをした際のプロンプトを使って、どんな返事が来るのかと、時間を計測してみます。
実際に試してみる
お馴染みGoogle Colabで試してみましょう。まずは必要なモジュールをインストールします。
#まずは必要なモジュールをインストール
!pip install -q -U google-generativeai
続いて、インストールしたモジュールをインポートします。
ちなみにコードは基本的に、以下のGoogleの公式Colabを参考にしています。
使うAPIキーは、ここから取得します。
ちなみにコードを書かなくても↑のサイトで試すこともできます。
私は一応比較のためコードを書いて試していきます。
#Googleの公式Colabを参考に:https://colab.research.google.com/github/google/generative-ai-docs/blob/main/site/en/tutorials/python_quickstart.ipynb
import google.generativeai as genai
#APIキーをセット ( https://makersuite.google.com/app/apikey で取得する)
genai.configure(api_key=" (Your API Key) ")
#modelをGeminiProに設定
model = genai.GenerativeModel('gemini-pro')
時間を測定しつつ生成結果を表示するgenという関数を作ります。
import time
def gen(prompt):
start_time = time.time()
res = model.generate_content(prompt)
elapsed_time = time.time() - start_time
print(f'処理にかかった時間: {elapsed_time}秒\n')
print(res.text)
これで準備が整いました。
質問1:「ツイッター社を買収したのは誰?」
まずはこの質問。最新の情報を学習していれば出てくるはずですが…
おお、シンプル。一言で返ってきましたね。
質問2:「世界の人口は?」
続いて世界の人口を聞いてみましょう。
こちらは一言ではなく、人口増による課題も併せて提示してくれました。そして文字数のわりに、相当早く生成された印象です。
質問3:会話文を出力してみる
今度は少し長めで、もはやお馴染みの、消防事例の会話文プロンプトを使ってみましょう。(以下の記事のものです)
プロンプトは以下の通り。
###命令書
以下の制約条件と入力文をもとに3人の登場人物の[会話]を出力してください。
入力文をあますことなく詳細に表現し、[会話]を出力してください。
###制約条件
・文字数は5000文程度。
・登場人物は、レオ、ユキ、アキ。
・レオは、明るく、人気者でリーダーシップを持つ男性。
・レオは、セリフに「なんだけどな〜」「さ、一緒に考えようぜ!」をときどき用いる。
・レオは、他の2人を「ユキ」「アキ」と呼ぶ。
・ユキは、無口でクール。内心は繊細だが、周囲には滅多に見せない女性。
・ユキは、セリフに「それはあなたが言うこと?」「もう、無理...想像したくない」「でも、どうしましょう…」をときどき用いる。
・ユキは、他の2人を「レオ君」「アキさん」と呼ぶ。
・アキは、あまり前へ出ることがなく、温和で優しく、知識豊富な男性。
・アキは、セリフに「それは、大切ですね。」「あのね、こういうことなんだよ。」をときどき用いる。
・アキは、他の2人を「レオ兄さん」「ユキさん」と呼ぶ。
###入力文
雑居ビルの3階のエレベーターホールから火事が発生し、有毒ガスも発生していた。
火は3階から4階へと広がり、煙が店内へ流れ込んだ結果、店員や客が一酸化炭素中毒で死亡した。
その混乱の最中、3階の従業員3人が窓から落ちて骨折や打撲傷を負った。
法律では消防設備の設置が義務化されていたが、それが守られていなかった。
さて、どうなるでしょうか。
ちゃんと出てきました。若干そっけない感じもしますが、出力される文章はGPT-4とそん色ないように感じます。
生成速度もこの文量で約10秒です。GPT-4-Turboは同程度の文量で14秒程度かかっていましたから、かなり早いですね!
まとめ
今回はGemini Proを試してみましたが、少し触った限りでは、GPT-4とそん色ない性能があるように感じます。さらにGemini Proは、生成にかかる費用が1000文字あたり$0.0005で、GPT-4-Turbo($0.03/1K)より値段が相当安いです。
GPTを使うことに拘っているわけではないので、より良い選択肢があるならばそちらに乗り換えてしまうのもアリです。近いうちにもっと詳しく性能を評価した記事が出てくると思うので、継続的に情報収集したいと思います。
それではまた。
(M田主任三郎)
今回のお試しで使ったコードは以下にあります。(Google colab)