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お悩み相談チャットボット“ニャンぺい”の公開実験の報告!!

横須賀市の生成AI推進担当のY中です。
だいぶ遅くなりましたが、ニャンぺいの公開実験の結果を報告します。
詳細はこちらのレポートをご覧ください!
監修いただいた、横須賀市生成AI戦略アドバイザーの深津氏のコメントもございます!


1 “ニャンぺい”の公開実験のおさらい

お悩み相談チャットボット?ニャンぺい?公開実験?
という感じですよね。。。
まずは、この公開実験の趣旨をおさらいしたいと思います!

横須賀市では、市民の皆さんの日常的なお悩み相談に応えるチャットボットの開発を夢見ており、そのプロトタイプとして誕生したのが、このニャンぺいになります!

ニャンぺいですニャン

けれども、ニャンぺいは、まだまだ開発途中なので、たまに変な回答をしてしまうんです。そこで、むしろ、その未完成のチャットボットを公開することで、より多くの方にニャンぺいと会話してもらい、不正確、不適切な返答を発見、さらに、それを報告していただこうという横着な先進的な企画になっております。

ニャンぺいデビューの際の記事がこちら↓

2 たくさん話しかけてくれてありがとニャン

ということで、約1か月間、ニャンぺいを公開していたのですが、結果としては総数36,042回、ニャンぺいに話しかけていただきました!たくさんの問いかけにニャンぺいも大喜びです!!(ありがとうございますニャン😻)

とは言え、皆様から、ありがたい意地悪な質問をいただいたので、やはり誤った回答をしてしまっており、間違いの通報が41件ありました。

例えば、固有名詞の間違いや事実と異なる回答があったり、質問の仕方や会話の流れによっては、意図しない回答をする場合もあり、プロンプトで防げることにも限界があるかなと感じました。通報の詳細は、レポートをご覧ください。深津氏からのテクニカルなコメントもございます。

なお、ニャンぺいは、いつになっても「横須賀市長」の名前をちゃんと答えることができていません。

3 公開実験をやってみて

「なんだあ~、間違ったこと言っちゃうんじゃだめだよね~、市役所たるもの100%正確でなきゃいけないんもね~」となってしまう所ですが、横須賀市はあきらめません!!
確かに、不正確、不適切な回答を100%無くすことは難しいかもしれない。。。けれども、間違ったことを言わないようにしたら、紋切り型のことしか言わないぞ、そしたらニャンぺいの良さがなくなってしまうじゃないか!あんなに可愛いんだから、多少間違ってもいいじゃないか!そもそも、人間だって間違ったこと言うことあるぞ!そういうことに、もっと寛容の世の中の方がいいじゃないか!
という心の声は置いておき、実際に公開実験は、メディアや関連企業からは、好意的な取り上げ方をしていただいたり、多くのご利用があったことから、概ねポジティブに受け取られていたのではと思っています。
それには、事前のアナウンスの仕方や、ニャンぺいのキャラクターなどの設定が、利用者にとって使いやすいイメージつながったのではないかと考えています。

4 今後の取り組みについて

なので、今回の公開実験で課題は見えたものの、横須賀市では、チャットボットの活用自体は前向きにとらえています。回答の精度を高めることも大切ですし、それ以外にも利用シーンや、ユーザーインターフェースも工夫していくことで会話体験を深めていけば、活用の可能性は十分にあると考えています。
もちろん、横須賀市の力だけでは、このようなチャットボットの開発することは困難なので、引き続き、民間企業や国、他自治体とも連携していきたいので、ご興味のある方は、ぜひぜひご連絡ください!

そして、報告が前後してしまいましたが、このニャンぺいでの経験を活かして、スタートした新しい取り組みもございます。
ベンチャー企業のStarley株式会社さんと連携した取り組みで、音声会話型生成AIを活用した、認知症予防会話サービスです!
生成AIとの自然な会話が魅力のサービスですので、こちらの記事もご覧ください!

Starleyさんとの取り組みの記事がこちら↓